「お子様2名分を含めて、こちらのお会計になります」
店員から渡されたレシートを見て、私は手を止めた。
大人4名分のトリキ晩餐会は、1人3900円。
合計1万5600円。
そこまでは合っている。
しかし、その下には見覚えのない項目があった。
「お子様トリキ晩餐会 1950円×2名」
追加された金額は、3900円。
私はレシートを指差した。
「この子たちは、まだ小学校へ入っていません」
「未就学児は無料ではないんですか?」
店員は迷う様子もなく答えた。
「未就学児というのは0歳から2歳までです」
「3歳以上のお子様には、子ども料金がかかります」
私は一瞬、言葉を失った。
この日は、産後ほとんど外食できなかった私にとって、久しぶりの家族での食事だった。
大人4人と子ども2人。
子どもたちは焼き鳥やポテトを前に、ずっと楽しそうに笑っていた。
その笑顔を見られただけでも、来てよかったと思っていた。
だからこそ、最後にこんな形で揉めたくはなかった。
それでも、間違った料金を黙って支払うつもりもなかった。
「公式サイトには、未就学児無料と書いてあったと思います」
私がそう伝えると、店員は少し面倒そうな表情を浮かべた。
「店では3歳から料金をいただくように言われています」
「私はアルバイトなので、決められたとおりに処理しています」
「では、店長さんに確認してもらえますか?」
「店長は本日休みです」
代わりに現れた責任者も、アルバイトだった。
その人も同じ説明を繰り返した。
「3歳以上は有料です」
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