「あなたみたいな大きい車は、
ここに止めるべきじゃない」
朝、駐車場へ向かった私は、
新車のワイパーに挟まれた紙を見てため息をついた。
これで2回目だった。
紙には乱れた文字で、
「白線から25センチ以上離してください」
「ドアが開かなくて困っています」
「毎日もっと端に寄せてください」
と書かれていた。
だが、私の車は白線の内側に収まっている。
車体が大きいため、
毎朝何度も切り返しながら、左右に迷惑をかけない位置へ止めていた。
これ以上、隣と反対側へ寄せれば、
今度はそちらの車が乗り降りできなくなる。
私は2枚目の紙を持ち、
隣の車の所有者を訪ねた。
すると相手は、謝るどころか言い放った。
「その車、邪魔なんですよ」
「明日から別の場所へ移ってください」
「この車庫は私のほうが使いやすいので」
耳を疑った。
ここは私が契約し、
毎月きちんと料金を支払っている区画だ。
それなのに相手は、
自分がドアを大きく開けたいという理由だけで、私に退去を要求してきた。
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