「先に元へ戻しておけ。
外れたところは、車の持ち主に見せなくていい」
販売店の整備区画へ向かった私は、
入口で思わず足を止めた。
奥に置かれていたのは、
納車されてまだ数日しか経っていない私のハイエースだった。
土曜日に受け取ったばかりの新車。
ところが走行中、突然後方から、
「バコンッ!」
という激しい衝撃音がした。
慌てて近くの商業施設に停車し、
車体の下を確認すると、左後ろのショックアブソーバーが外れていた。
詳しい人に写真を見せると、
「絶対に走らせたら駄目」
と言われた。
もし高速道路を走っている最中だったら。
もし家族を乗せていたら。
そう考えるだけで、手が震えた。
私はすぐ販売店へ連絡し、
「原因を調べるまで修理しないでください。
現状を残したまま確認したいです」
とはっきり伝えた。
ところが翌朝、販売店から届いた連絡は、
「修理が終わりました。午後には引き取れます」
というものだった。
故障原因の説明もない。
点検結果の報告書もない。
なぜ新車の部品が外れたのかも分からない。
それなのに、
まるで何事もなかったように車を返そうとしている。
嫌な予感がして、私はすぐ販売店へ向かった。
そして整備区画の前で、
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください