「えっ……郵便料金が5円足りない?」
ポストを開けた私は、思わず手が止まった。
届いていたのは、以前ディーラーにお願いしていた大切な書類。
車に関する手続きで必要だったため、担当者に発送をお願いしていたものだった。
「やっと届いた」
そう思って封筒を確認した瞬間、違和感に気づいた。
一緒に入っていたのは、郵便局からの1枚の通知。
そこには、
「郵便料金不足のお知らせ」
と書かれていた。
不足金額は――
5円。
金額だけを見れば、本当に小さなもの。
コンビニで買える程度の金額だ。
正直、
「5円くらいなら払って受け取ればいいかな」
と思った。
しかも、これは自分がお願いした書類。
受け取らないという選択をする理由もなかった。
でも、別の気持ちが湧いてきた。
「このまま何も言わなかったら、担当の人はまた同じことを繰り返すかもしれない」
今回の5円は、私にとって大きな負担ではない。
でも、もし同じミスが他のお客さんにも起きたら?
大切な書類が届くたびに、受け取る側が不足料金を払うことになる。
そう考えると、少し複雑な気持ちになった。
私は通知書をもう一度見た。
郵便局からの案内には、不足理由として、
「基本料金が不足しています」
という項目にチェックが入っていた。
つまり、切手料金の計算ミス。
おそらく担当者は悪気があったわけではない。
忙しい中で発送準備をしていて、ほんの少し確認が足りなかっただけだと思う。
だからといって、
「間違っていますよ」
と伝えるのは相手を責めることになるのか。
それとも、
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