夫と最後にまともな会話をしたのは、いつだっただろう。
三日前から、雅也とは連絡が取れなくなっていた。
最初は仕事が忙しいだけだと思っていた。彼は以前から仕事熱心な人だったし、昇進が決まったばかりだったからだ。
しかし、時間が経つほど胸の奥に嫌な予感が広がっていった。
「しばらく返事はしない」
数日前、彼が冷たく言い放った言葉が頭から離れない。
さすがに警察へ相談するべきかもしれない。
そう考えていた矢先、一本の電話が鳴った。
相手は、私の職場の後輩だった。
「先輩……落ち着いて聞いてください」
震えた声が耳に届く。
「旦那さんが……事故で亡くなりました」
その瞬間、時間が止まったような感覚に襲われた。
「……は?」
私は何とか声を絞り出した。
「何を言っているの?」
頭の中が真っ白になり、彼女を問い詰めることすらできなかった。
雅也が亡くなった?
そんなはずがない。
つい数日前まで、同じ家で暮らしていた人なのだから。
私は急いで病院へ向かった。
そしてそこで見たものは、変わり果てた雅也の姿だった。
私の名前は玉田さおり。二十九歳。
三年前に雅也と結婚し、二人で穏やかな生活を送っていた。
子どもも欲しいね、と話していた。
けれど、お互い仕事が忙しく、もう少し先でいいよねと笑い合っていた。
雅也は二つ年上で、頼りがいのある優しい人だった。
職場では「努力家」と評判で、先日も昇進が決まったばかりだった。
あの日、彼は満面の笑みで私に報告してくれた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FwV1rsqSfFc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]