五年前、雅子は元ママ友の吉江に夫の俊彦を奪われた。
当時、吉江はまるで勝者のように笑っていた。
「旦那さん、もらっちゃった」
その一言で、雅子の家庭は壊れた。
けれど、雅子は泣き続けるだけの女ではなかった。子どもを守るために離婚し、慰謝料を請求し、仕事に復帰した。母である益美が経営する美容系会社を手伝いながら、必死に生活を立て直した。
そして五年後。
忘れた頃に、吉江からLINEが届いた。
「雅子さん、お久しぶり。元ママ友の吉江よ」
画面を見た瞬間、雅子の胸に嫌な予感が走った。
ブロックしなかったのは、許したからではない。吉江がまた何をするか分からないと、周囲から助言されていたからだった。
雅子が冷静に返すと、吉江は相変わらず得意げだった。
「私ね、あんたの旦那、また奪っちゃいました」
雅子は思わず眉をひそめた。
「私、今は独身ですけど」
しかし吉江は聞く耳を持たなかった。
「あんたの旦那の子どもができたの。だから離婚しなくていいわ。私がその豪邸に住むから、あんたは家政婦として残してあげる」
あまりにも話がかみ合わず、雅子は呆れるしかなかった。
吉江は、雅子が今も裕福な男性と再婚し、豪邸で専業主婦をしていると思い込んでいた。しかも、その男性を奪ったつもりで勝ち誇っている。
「来月には引っ越すから、私と赤ちゃんの部屋を空けておいてね」
その言葉を見た雅子は、母の益美にLINEのやり取りを転送した。
しばらくして、益美が静かに言った。
「これは、私が直接話した方がよさそうね」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QFe_CtunpoA,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]