将軍レオンに婚約を破棄された日、エリシアは王都中の笑い者になった。
「戦場帰りの女など、将軍家の妻にはふさわしくない」
レオンはそう言い捨て、隣に立つ公爵令嬢ミレーヌの手を取った。
エリシアはかつて、彼の命を救うために敵陣へ馬を走らせた女だった。
その時に負った傷のせいで、腹に深い傷痕が残っている。
それを見た宮廷医が「子を宿すのは難しいかもしれない」と曖昧に言ったことが、いつの間にか「エリシアは子を産めない女だ」という噂に変わっていた。
レオンはその噂を信じた。
いや、正しくは信じたふりをした。
王都の権力を握る公爵家と結ぶため、エリシアを捨てる理由が欲しかったのだ。
雨の降る広場で、エリシアは静かに婚約指輪を外した。
「あなたが選んだ道です。どうか最後までお歩きください」
泣きもしない彼女を見て、レオンは苛立った。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=CZPRv-5nzIc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]