仕事帰り、夕食の材料を買うため近所のスーパーへ立ち寄った。
かごに入れたのは、みそ汁用のえのき、がらスープ、マヨネーズ、レジ袋、それに数点の食材。特別高い物を選んだ覚えはなく、会計はせいぜい1万円前後だと思っていた。
ところが、商品をすべて通し終えたレジ画面に表示されたのは「8点 109,953円」。
一瞬、数字の区切りを見間違えたのかと思った。
「1万9953円でもちょっと高いな」と見直したが、そこに並んでいる数字は、どう見ても10万9953円だった。
思わず店員に「すみません、合計金額、これで合っていますか」と尋ねた。
店員も画面を確認し、「えっ」と小さな声を漏らした。
明細を上からたどると、みそや調味料、レジ袋などはどれも数百円だった。
だが、画面の一番下に表示された「エノキ・新潟産・200G」だけが、まさかの「100,000円」。
普通の透明な袋に入った、いつものえのきである。
金箔が付いているわけでも、希少な山で年に1度しか採れないわけでもない。
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