「山下さん、これ全部うちの商品?」
午前6時42分。
出勤した私を待っていたのは、店長の低い声だった。
店の入口には、配送業者が運んできた大量の商品が積まれていた。
透明な袋に入った丸い菓子。
普段なら店内の棚へ10袋ほど並べる商品だった。
しかし、その日は様子が違った。
台車の上には、商品が山のように積み上がっている。
入口の半分が見えなくなるほどだった。
私は最初、別の店舗の商品が間違って届いたのだと思った。
「配送先を間違えたんじゃないですか?」
そう言いながら納品書を確認した。
店舗名。
住所。
商品番号。
どれも間違っていない。
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