政権交代は、いつの時代も国民の期待を背負って起きる。だが、その期待が大きければ大きいほど、裏切られた時の失望もまた深い。民主党政権とは、まさにその典型だった。自民党への強烈な批判の受け皿として誕生し、「政治を変える」とまで言われた新政権は、なぜわずか短期間で“悪夢”と呼ばれるまでになったのか。その始まりをたどると、すでに不穏な空気は充満していた。

二〇〇九年当時、自民党政権は深刻な逆風の中にあった。消えた年金問題、ガソリン暫定税率をめぐる混乱、派遣切り、中川昭一財務相の辞任、そして首相の短期交代。国民の目には「今の政権はもう限界だ」と映っていた。支持率は急落し、自民党内部も揺れに揺れた。その混乱の中で、政権交代の主役として一気に脚光を浴びたのが民主党だった。
民主党は、無駄の削減、特別会計の見直し、子ども手当、高校無償化、高速道路無料化、ガソリン暫定税率廃止など、耳障りの良い政策を次々と掲げた。
しかも財源には“埋蔵金”があると訴えたのだから、有権者の心が動くのも無理はない。閉塞感に包まれた空気の中で、「一度やらせてみよう」という流れが生まれたのは自然なことだった。そして選挙の結果、民主党は歴史的勝利を収める。こうして、鳩山由紀夫内閣が発足した。

記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=OJpksRAuFJI,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]