高市政権が「外国人政策の厳格化」を掲げる一方で、静かに進めていた“過去最大級の受け入れ拡大”が波紋を広げている。表向きには「移民政策ではない」と説明されてきた制度だが、現場の数字を追うと、もはや日本社会は事実上の移民社会へ踏み込んでいると言わざるを得ない。
政府の最新データでは、外国人労働者数は二百五十七万人を超え、前年から約二十七万人も増加した。
ベトナム、中国、ミャンマー、インドネシアなどからの流入は目立ち、コンビニ、飲食店、工事現場、介護、物流の現場では、外国人労働者の存在が日常の風景になっている。
その大きな転換点となったのが、二〇一八年の入管法改正だった。特定技能一号、二号という在留資格が作られ、人手不足を外国人で補う仕組みが整えられた。一号は最長五年で家族帯同も原則不可とされ、「一時的な労働力」と説明された。しかし問題は二号である。在留期間の更新に上限がなく、配偶者や子供を日本に呼び寄せることもできる。これは国際的な感覚で見れば、定住・永住に近い制度だ。
にもかかわらず、自民党、公明党、維新などは当時この流れを進めた。野党側からは議論不足を指摘する声もあったが、法案は押し切られた。日本の伝統や治安を守ると語る政党が、実際には経済界の「安い労働力が欲しい」という要求に応える形で、国の形を変える扉を開いたのである。
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