私は平松和子。
63歳です。
地元のスーパーで、
27年間レジ係として働いてきました。
夫と暮らす平凡な毎日。
仕事をして、
家に帰って、
家族のために食事を作る。
特別なことではないと思っていました。
親だから。
家族だから。
困っているなら助けるのが当然。
ずっとそう思っていました。
でも、
その「当然」が、
いつの間にか私自身を苦しめていたのです。
始まりは、
息子夫婦との同居でした。
息子の裕介と、
妻の由衣さん。
「母さん、お願いがある」
そう言われた時、
私は何か大変なことが起きたのだと思いました。
「仕事も忙しいし、子育ても大変で……」
「母さんが一緒にいてくれたら助かる」
孫の顔を思い浮かべました。
可愛い孫たち。
成長を近くで見られる。
私は迷いながらも、
同居を決めました。
最初の頃は、
本当に嬉しかったのです。
朝食を作る。
孫を送り出す。
家族で食卓を囲む。
昔のような、
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