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ネットスーパーに見覚えのない6,280円の注文。夫に「誰に送ってるの?」と聞くと、「秋山さんに」と答えた。その名前も、12年前から続いていたことも私は初めて聞いた
2026/08/19

毎月末、私はクレジットカードの利用明細を見ながら、大まかな家計簿をつけている。

細かく一円単位まで管理しているわけではない。

食費、日用品、光熱費。

だいたいどれくらい使ったか分かれば、それで十分だった。

その日も、ネットスーパーの注文履歴を何気なく開いた。

そこで、見覚えのない一件に気づいた。

6,280円。

米、レトルト食品、缶詰、洗剤、トイレットペーパー。

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特別変わったものはない。

ただ、その週に私はネットスーパーを使っていなかった。

配送先を確認すると、住所も自宅ではなかった。

最初は夫が仕事関係で何か注文したのだろうと思った。

ところが過去の履歴を見ていくと、同じ住所への配送が何度もある。

毎月きっちりではない。

でも一、二か月に一度くらい。

半年、一年どころではなかった。

履歴を確認できる範囲だけでも、何年も続いている。

その夜。

夕食が終わる頃、私はスマートフォンを夫の前に置いた。

「これ、ちょっと聞いていい?」

夫が画面を見る。

「今月の6,280円。うちの注文じゃないよね」

夫の箸が止まった。

ほんの一瞬だった。

でも、何かを知っている反応だった。

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「誰かに送ってるの?」

夫はすぐには答えなかった。

やがて、

「……秋山さんに」

と言った。

知らない名前だった。

「誰?」

「昔の知り合い」

「どんな知り合い?」

夫はまた黙った。

その態度に、少しずつ腹が立ってきた。

金額そのものではない。

知らない住所へ、知らない女性に、何年も家のお金から物を送っている。

それを私は一度も聞かされていない。

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