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同窓会の出欠欄に、20年前に突然転校した雪の名前が「出席」とあった。幹事に聞くと「先生が直接連絡した」。退職した担任を訪ねると、「雪には、ずっと謝りたかった」と言われた
2026/08/19

小学校の同窓会の案内が届いたのは、先月のことだった。

幹事から送られてきた出欠表を何気なく眺めていて、一つの名前に目が止まった。

「杉本 雪 出席」

思わず二度見した。

雪は、5年生の2学期の途中で突然転校した同級生だった。

転校すると聞かされたのは、本当に直前だった。

理由は、

「家庭の事情」

それだけ。

クラスのみんなも、それ以上詳しいことは知らなかった。

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そして、そのまま20年。

一度も同窓会に来たことはなかった。

その日の夜、幹事のタカシにメッセージを送った。

「雪のところ、もう出席になってるけど、誰か連絡取れたの?」

返事はすぐに来た。

「俺じゃないよ。佐伯先生」

「先生?」

「先生から『雪さんも出席でお願いします』って連絡が来た」

ますます分からなくなった。

佐伯先生は、私たちの5年生のときの担任だった。

もう退職している。

なぜ今になって、先生が雪を探してまで同窓会へ誘ったのか。

数日後、私は先生の家を訪ねた。

久しぶりに会った佐伯先生は、髪がすっかり白くなっていたが、話し方は昔とほとんど変わっていなかった。

「雪さんのこと、聞きに来たんでしょう」

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私が切り出す前に、先生から言われた。

「はい。どうして今回、先生が連絡したんですか?」

先生は少し黙った。

それから、

「雪には、ずっと謝らなきゃいけないと思ってたんだ」

と言った。

私は意味が分からなかった。

雪の両親は、当時離婚の話し合いをしていた。

最終的に雪は母親と一緒に、母方の実家がある町へ移ることになった。

そこまでは、私たちが聞いていた話と大きく違わない。

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