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母を捨てた兄夫婦私夫婦が引き取ると母は別人のように変わり「母さんを返してくれ!」兄が泣き崩れた結末は…
2026/07/31

「お前のところ、部屋に空きあるよな?」

突然かかってきた兄からの電話。その第一声に、私は耳を疑った。

「今度の土曜日、母さん連れてそっち行くから。よろしくな」

「え……ちょっと待って。どういうこと?」

私の問いかけを聞くこともなく、電話は一方的に切られた。

私は若菜、45歳。夫の貴文と、中学二年生の息子・淳の三人で暮らしている。

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一年ほど前、念願だったマイホームを建てたばかりだった。家族で話し合いながら作った家には、将来誰かが泊まりに来ても困らないように客間も用意していた。

そのことを知っている兄が、突然「母を連れて行く」と言い出したのだ。

あまりにも突然のことで、私は状況を理解できなかった。

兄は昔からそういう人だった。

自分の都合を最優先し、周囲がどう思うかなど気にしない。父が健在だった頃は、そんな兄を厳しく叱っていた。

「家族を大切にしろ」
「母さんや妹を守るのが男の役目だ」

父は何度も兄に言い聞かせていた。

しかし、その父ももういない。

父が亡くなってしばらくした頃、実家で一人暮らしをしていた母のもとへ、兄夫婦が引っ越してきた。

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兄は仕事の異動で実家から通える距離になったから、母と暮らすことにしたと言った。

その時、兄嫁は優しい顔でこう言った。

「お義父さんも亡くなったし、お母さん一人じゃ心配でしょう?」

一見すると、母を気遣っているように聞こえた。

けれど私は、どこか違和感を覚えていた。

兄嫁は兄より10歳も若く、とても綺麗な女性だった。以前は夜の仕事をしていて、兄とは客と店員という関係から始まったらしい。

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