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車を出そうとすると高齢女性「危ないわね!見えてなかったの?」私「ここは私有地です」→事故寸前を機に7日間記録し、5枚の証拠写真を提示すると…
2026/08/27

「また置いてある……」

朝、車で出かけようとした私は、自宅の駐車スペースを見て足を止めた。

敷地の隅に、見覚えのあるシルバーカーが置かれていた。最初は誰かが一時的に置いただけだと思ったが、これで何度目だろう。

家の前にはバス停がある。持ち主の高齢女性は、わが家の敷地へシルバーカーを置き、低い塀に腰掛けてバスを待つ。出かけている間も置いたままにし、帰宅すると当然のように持ち帰っていた。

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「高齢者だから」

「少しくらいなら」

そう思い、私は何度も見過ごしてきた。

しかし、女性の置く場所は次第に敷地の奥へ入り、車を出す際に死角になるようになった。

ある朝、バックで車を動かそうとしたときだった。

「危ないわね!」

突然、後ろから怒鳴られ、慌ててブレーキを踏んだ。振り返ると、女性が塀のそばに立っている。

「見えていなかったの?ぶつかるところだったわよ」

幸い接触はなかった。しかし、そこは公道ではなく、わが家の駐車スペースだった。

もし本当に事故になっていたらと思うと、背筋が冷たくなった。

私はその日から、シルバーカーが置かれた日時と位置を写真に残した。すると1週間のうち、実に5日も無断で置かれていたことが分かった。

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数日後、女性が再びシルバーカーを押してきた。

「すみません。ここは自宅の敷地なので、置かないでください」

私が伝えると、女性は不満そうに眉を寄せた。

「端だからいいでしょう。少し置くだけよ」

「車の出入りで見えにくくなります。事故が起きてからでは遅いんです」

「大げさね。今まで何もなかったじゃない」

私は怒鳴らず、スマートフォンに保存した写真を見せた。

「1週間で5回確認しています。今朝も事故になりかけました。今後も続くなら、警察や自治体へ安全面の相談をします」

女性は「そんなことで警察なんて」と笑った。

そこで私はその場から相談窓口へ電話をかけ、私有地への無断立ち入りと車両出入りの危険について説明した。

電話口から、記録を残し、本人へ明確に立ち入りを断るよう助言された。必要に応じて地域の担当窓口にも相談できるという。

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それを聞いた女性の表情が変わった。

「そこまでしなくてもいいでしょう」

「何度も続いているので、今日で終わりにしたいんです」

しばらく沈黙した後、女性はシルバーカーを道路側へ戻した。

翌日、バス停の少し先にある安全な待機場所を使う姿が見えた。それ以来、わが家の敷地にシルバーカーが置かれることは一度もなくなった。

相手を思いやることと、危険な行為を黙って許すことは違う。

あのとき境界をはっきり伝えたのは、相手を困らせるためではない。

私たち双方が、事故の被害者にも加害者にもならないためだった。

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