駐車料金の精算機の前で、私は思わず二度見した。
表示されていた金額は、300円。
たったそれだけなら、別に驚くほどの金額ではない。けれど、私が車を停めていた時間は1時間15分。そして事務室で、きちんと1時間分の割引認証も受けていた。
壁には、こう書かれていた。
「1時間まで300円」
「1時間を超える場合、30分までごとに150円」
私はその文字を見ながら、首をかしげた。
普通に考えれば、1時間15分停めたなら、最初の1時間分は割引で消える。残るのは15分。なら、30分までごとに150円だから、請求は150円になるのではないか。
そう思っていた。
ところが精算機は、当然のように300円を請求してきた。
後ろには次の車も待っていたので、とりあえず支払いを済ませた。300円で揉めたいわけではない。たった150円の差で怒鳴りたいわけでもない。
ただ、どうしても理解できなかった。
車に戻る途中、私はもう一度料金表の前に立った。
「1時間まで300円」
「1時間を超える場合、30分までごとに150円」
何度読んでも、やっぱり頭の中では150円になる。
事務室で割引してもらった時、係の人は「1時間分、認証しておきました」と言っていた。私も「ありがとうございます」と答えた。そこまでは何もおかしくない。
でも、実際には1時間15分の利用で300円。
つまり、割引されたはずの1時間が、なぜか完全には消えていないように感じた。
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