夕方、買い物を終えてスーパーを出ようとすると、入口付近に人だかりができていた。
警察官が4人。その向かいには、制服姿の中学生らしい少年たちと、買い物袋を提げた高齢の男性が立っている。
最初は事故でも起きたのかと思った。しかし近くにいた店員に事情を聞くと、原因はスーパー前の通路だった。
少年たちは6人ほどで横一列に広がり、大声で話していた。
買い物客が近づいても道を空けず、ベビーカーを押す母親や杖をついた女性まで、車道側へ回って通っていたという。
そこへ通りかかった男性が声をかけた。
「そんなに広がっとったら、みんな通れんじゃろうが。少し端へ寄りなさい」
ところが少年の1人が、「別に通れるじゃん」と言い返した。
別の少年も笑いながら、「じいちゃん、いちいちうるさい」と続けた。
男性が「通れん人がおったから注意しとるんじゃ」と譲らなかったため、言い争いになったらしい。騒ぎを見た店員が、念のため警察へ連絡したのだという。
警察官は双方を離し、順番に事情を確認した。
少年たちは最初、「急に怒鳴られた」「何もしていない」と主張していた。
男性だけが悪者にされかけ、周囲も口を挟めずにいた。
すると、先ほど車道側を通らされたベビーカーの女性が前に出た。
「この方の言っていることは本当です。私も通れなくて、車の近くまで回りました」
続いて、杖を持った女性も静かにうなずいた。
さらに店員が入口の防犯カメラを確認すると、少年たちが通路を塞ぎ、複数の客が避けている様子が映っていた。
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