明石は在宅で働くシステムエンジニアだった。忙しい日々の中でも、自分のペースで仕事ができる環境を気に入っていた。現在は大きなシステム開発の案件を任されており、完成まであと少しというところまで来ていた。
その日も夜遅くまで作業を続け、明石はパソコンを閉じた。
「今日はここまでにしよう。さすがに体がもたないな」
そう呟きながら、静かな自宅で一息つく。
仕事は充実していたが、ふとした瞬間に寂しさを感じることもあった。
そんな平穏な生活が、ある朝突然乱された。
「……え?」
庭から聞こえた車の音に気付き、明石が外を見ると、信じられない光景が広がっていた。
なんと、見知らぬ車が自分の敷地内を通り抜けているではないか。
「いや、待て。ここは道路じゃないぞ……」
明石の家の横には少し広いスペースがあり、近所の道路へ抜けられるように見える場所だった。しかし、そこは明石が所有する私有地であり、誰でも自由に通っていい場所ではない。
最初は偶然だと思った。
だが、翌日も、その翌日も同じ時間に同じ車が現れた。
「また来た……」
防犯カメラを確認すると、男は完全に明石の敷地を道路代わりに利用していた。
明石は意を決して、車の持ち主に声をかけた。
「すみません。今朝、私の敷地を車で通りましたよね?」
男は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに軽い態度で答えた。
「え? ああ、少し道を間違えただけですよ」
しかし、明石の手には証拠があった。
「防犯カメラに映っています。ここは道路ではありません。個人の敷地なので、勝手に通るのはやめてください」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=oDYHuyE0dGg,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]