毎朝、庭の畑を踏み荒らされる――。
それが私、夏子の頭を悩ませる日課になっていた。
三十歳になった私は、家の庭で小さな畑を作っていた。土を耕し、種をまき、水をやり、毎日少しずつ成長していく野菜を見るのが何よりの楽しみだった。
「もう少しで収穫できるね。最後まで頑張ろうね」
そう声をかけながら、水やりをする時間は私にとって大切な癒やしだった。
しかし、数週間前からその大切な畑が、ある二人の女性によって壊され始めた。
近所に住むママ友のティアラさんとポテコさん。
最初は偶然だと思っていた。
「たまたま通っただけなのかな」
そう自分に言い聞かせていたが、翌日も、その次の日も、二人は当たり前のように私の庭を横切った。
そして、その足元には無残に踏みつぶされた野菜たちが残っていた。
ある朝、ついに我慢できなくなった私は二人を呼び止めた。
「ちょっと待ってください! 今、畑の上を通りましたよね?」
するとティアラさんは悪びれる様子もなく答えた。
「だって、ここを通ると職場まで近いんだもん」
ポテコさんも続ける。
「そうそう。使ってない土地なんだからいいじゃない」
私は思わず言葉を失った。
「ここは使っていない場所じゃありません。私が野菜を育てている畑です。あなたたちは今、野菜を踏みつぶしたんですよ」
しかし二人は笑った。
「野菜より私たちの時間のほうが大事でしょ?」
「それに私、野菜嫌いなんだよね。野菜撲滅運動したいくらい」
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=AMybyRx3mso,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]