俺の名前はひろゆき。都内のスポーツメーカーで営業をしている四十歳だ。
俺には、二歳年下の妻・ゆかがいた。
ゆかは明るくて、誰とでもすぐに打ち解ける女性だった。スポーツが大好きで、特にサッカーの話になると目を輝かせながら何時間でも話せるような人だった。
そんな彼女との出会いは、俺が仕事で訪れたスポーツ用品店だった。
当時、店員として働いていたゆかとは、好きなサッカークラブが同じだったことがきっかけで意気投合した。
仕事の話だけではなく、休日にも会うようになり、自然と距離は縮まっていった。
三年間の交際を経て、俺たちは結婚した。
「いつか子どもができたら、一緒にサッカー観戦に行こうね」
そう笑っていたゆかの姿を、俺は今でも忘れられない。
俺たちは体を動かすことが好きだったし、病気とは無縁だと思っていた。
しかし、ある日、ゆかの健康診断で再検査の結果が出た。
「大丈夫だよ。ただの再検査だから」
ゆかはいつものように笑っていた。
だが、俺には少し不安があった。祖母をがんで亡くしていたからだ。
それでも「心配しすぎ」と笑うゆかを見て、俺も少し安心してしまった。
まさか、その後に人生を変える出来事が待っているとは思わなかった。
ある日、ゆかが入院したことを知った。
きっかけは、彼女が勤めていたスポーツ店の男性スタッフとの会話だった。
「え……入院って、何のことですか?」
俺が尋ねると、男性スタッフはしまったという表情を浮かべた。
その日の夜、ゆかに問いただして、俺は初めて真実を知った。
再検査の結果、子宮がんが見つかったのだ。
頭の中が真っ白になった。
愛する妻が病気だと知った瞬間、何を言えばいいのか分からなかった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JS6Ro0of8Zg,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]