祖母の家で古いカレンダーを見つけた。
21日の数字が黒いペンで囲まれている。
その下には、大きな字で「主人 死す」。
24日の欄には「葬式」と書かれていた。
祖父が亡くなった頃に、祖母が書き込んだものだ。
写真では見たことがあった。
けれど実物を手に取ると、その短い言葉の前で黙ってしまった。
「おばあちゃん、これ、まだ持ってたんだね」
「捨てようと思ったこともあるんだけどね」
祖母は21日の丸を見た。
他の日付と比べると、その丸だけがはっきり目立つ。
「亡くなった日に書いたの?」
「うん。その日のうちに」
「つらかったでしょう」
「つらかったよ。でも、次に何をするか考えなきゃいけなかった」
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください