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毎朝、右腕の同じ場所に小さな青あざができていることに気づいた私は、誰にも言えないまま日記をつけ始めた。一週間後、思いがけない原因がノートの記録から見えてきた。
2026/08/15

朝、目を覚まして腕を見ると、また小さな青あざができていた。場所はいつも同じ、右腕の内側だった。

最初にできた時は、どこかでぶつけたのだろうと思っていた。けれど、二日目も、三日目も、まったく同じ位置に同じような大きさのあざが現れた。

夫に聞いても「知らないよ、寝てる間のことだし」と首を振るだけだった。もちろん夫を疑っているわけではない。

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ただ、原因が分からないまま毎朝あざが増えていくのは、想像以上に気味の悪いことだった。

大きな病気の可能性も頭をよぎったが、いきなり病院に行くのも大げさな気がして、私はまず記録をつけてみることにした。ノートに、起きた時間、寝る前にしたこと、寝る時の体勢、前日の出来事を書き留める。単純なことだが、他に何ができるかも分からなかった。

五日分の記録がたまった夜、私は改めてノートを見返した。すると、あざができていた日には、ある共通点があった。前日の夜、決まって右腕の下にスマートフォンを置いたまま眠っていたのだ。充電しながらそのまま寝落ちしてしまう習慣が、いつの間にかできていた。

半信半疑のまま、その夜は意識してスマートフォンを腕の下に置かないようにして眠った。

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翌朝、腕を見ると、あざはできていなかった。

念のため、その後も数日間同じように気をつけて眠ってみたが、あざが現れることはなかった。分厚いケースの角が、寝返りのたびに同じ場所に当たっていたのではないか。医師に相談したわけではないので、はっきりとした原因とは言い切れない。それでも、記録をつけたことで、少なくとも大きな心配をせずに済んだのは確かだった。

今でも寝る前には、スマートフォンを腕から少し離れた場所に置くようにしている。あの数日間の不安は、思いのほか単純な習慣が原因だったのかもしれない。

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