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21時、3歳娘「私だけお部屋がない」夫がジョイントマットで30分かけて秘密基地を作ると大満足→翌朝、基地から聞こえた“住人”の一言にほっこり
2026/08/25

昨晩、寝る前になって3歳の娘が突然言い出した。

「私も、自分のお部屋がほしい」

わが家は広くない。

娘専用の部屋をすぐ用意できる余裕もなく、私は「もう少し大きくなったらね」と答えた。

すると娘は唇をへの字に曲げた。

「パパとママにはお部屋があるのに、私だけない」

そのまま布団に潜り込み、こちらを見ようとしない。

夫はしばらく考えた後、リビングに積んであったジョイントマットを見つめた。

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「本物の部屋は無理だけど、秘密基地なら作れるかも」

時刻はすでに21時。

私は「今日はもう遅いから」と止めたが、夫は急にやる気になった。

床に敷いていた予備のマットを組み、壁と屋根を作る。崩れないよう家具から離し、出入り口も広くした。天井には重い物を使わず、薄い毛布をかけた。

娘も眠気を忘れ、横で一生懸命手伝った。

「ここが玄関」

「ぬいぐるみのお部屋も必要」

何度か壁が外れ、そのたびに娘は「壊れた!」と泣きそうになった。夫はテープやひもを使わず、マットの向きを変えて組み直した。

約30分後、リビングの隅に小さな秘密基地が完成した。

中には低いテーブルと子ども用の椅子。

電池式のライトをつけると、娘の顔がぱっと明るくなった。

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「ここ、私のおうち!」

大満足した娘は、ぬいぐるみを全部運び込み、その夜は基地の前に布団を敷いて眠った。

翌朝、いつもなら「まだ眠い」と布団から出ない娘が、誰より早く起きた。

そして開口一番、

「朝ごはん、お部屋で食べる」

小さなテーブルにパンとヨーグルトを置くと、娘は椅子に座り、まるで一人暮らしを始めた人のように真剣な顔で食べ始めた。

ところが食後、問題が起きた。

「お皿もここに置いておく」

「それはダメ。食べ終わったら片づけよう」

娘は「私のお部屋だから!」と抵抗した。

そこで私たちは、秘密基地のルールを3つ決めた。

食べた物は片づける。

寝るときは入口を開ける。

パパとママが呼んだら返事をする。

娘はしばらく考え、「分かった」とうなずいた。

それから数日、娘は基地からほとんど出てこない。

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絵本を読み、ぬいぐるみを寝かせ、時々こちらへ顔を出しては「遊びに来てもいいよ」と招待してくれる。

不思議なことに、今まで床へ散らかしていたおもちゃも、「自分のお部屋は自分で片づける」と箱に戻すようになった。

本物の個室ではない。

材料も、家にあったジョイントマットと毛布だけ。

それでも娘にとっては、初めて手に入れた自分だけの場所だった。

いつ飽きるかは分からない。

けれど今朝も、秘密基地の中から元気な声が聞こえた。

「パパ、ママ。朝ごはんできたら、持ってきてくださーい!」

どうやら、わが家の小さな住人は、もうしばらく引きこもるつもりらしい。

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