新幹線に乗った時、隣は小さな子どもを連れたお母さんだった。
最初は特に気になることもなかった。
子どもはしばらく座席で過ごしていたけれど、途中から眠くなったらしく、靴を脱いで母親の膝の上へ横になった。
「疲れたんだろうな」
私はそれくらいに思っていた。
長距離移動で子どもが寝るなんて普通のことだし、母親も大変だろう。
やがて母親も目を閉じた。
そこで私も、買っておいた駅弁を食べることにした。
テーブルを出して、弁当を置く。
ふたを開けた。
その時だった。
「……ん?」
妙なにおいがする。
最初は車内なのか、食べ物なのか分からなかった。
でも少しすると原因に気づいた。
隣で寝ている子どもの足だった。
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