「あなたは赤の他人なので、面倒は見ません」
息子の婚約者・梓さんがそう言った瞬間、私は言葉を失った。
私は寺田幸恵、55歳。
30歳の時、5歳の連れ子がいる男性と結婚した。
その子が広大だった。
最初、広大は私に警戒していた。
当然だと思った。
突然現れた女を母親だと思えと言われても、幼い心には重すぎる。
だから私は、無理に「お母さん」と呼ばせなかった。
好きな食べ物、苦手な音、眠る前の癖。
少しずつ広大を知り、少しずつ距離を縮めた。
ある日、広大が小さな声で「お母さん」と呼んでくれた時、私は台所で泣き崩れた。
幸せは長く続くと思っていた。
けれど結婚から5年後、夫は病に倒れ、半年も経たずに亡くなった。
残されたのは、私とまだ幼い広大だけ。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8FGwwVre9n0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]