親子のように暮らしていたはずの二人が、いつの間にか越えてはいけない一線を越えていた。
平井は、若い頃に最初の妻の不倫で離婚した。裏切られた痛みを抱えながらも、二人の息子だけは必死に育てた。
長男は独立して会社を立ち上げ、次男は二十一歳になった今も家で暮らしている。
そんな平井が二、三年前に会社関係で知り合ったのが、現在の妻だった。
彼女は平井より一回り以上若く、年齢だけで見れば次男の方が近い。
それでも、最初は何の疑いもなかった。
妻は次男をよく気にかけていた。食事を作り、冗談を言い、まるで本当の家族のように接していた。平井もそれを見て、安心していた。
前の妻に裏切られた自分が、ようやく温かい家庭を取り戻せた。
そう信じていた。
だが、ある日から空気が変わった。
平井が帰宅すると、妻と次男の会話が急に途切れる。視線を合わせない。妙に距離が近い日もあれば、わざとらしく離れる日もある。
まさか。
頭に浮かんだ疑いを、平井は必死に打ち消した。
相手は自分の妻と、自分が男手一つで育てた息子だ。
そんなことがあるはずがない。
そう思いたかった。
しかし違和感は消えなかった。平井は悩んだ末、家の中に小型の録音機を置いた。真実を知るのが怖かった。それでも知らないまま笑って暮らすことは、もうできなかった。
数日後、録音を確認した平井は、手が震えて止まらなくなった。
そこには、妻と次男の親子とは思えない会話が残されていた。さらに、言い逃れのできない音まで記録されていた。
黒だった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=_0M6dHBEV64&t=1s,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]