仕事を終えて月極駐車場へ戻ったのは、午後7時42分だった。
いつもの区画へ車を入れようとした瞬間、白いプリウスが停まっていることに気づいた。
一度、区画番号を間違えたのかと思った。
しかし地面に表示された番号も、契約書に記載された番号も間違いない。
そこは、私が毎月料金を支払って借りている場所だった。
車は群馬ナンバー。
周囲を見回しても、持ち主らしい人物はいない。
フロントガラスの内側には駐車券も連絡先もなく、ハザードも消えていた。
私は10分ほど待った。
近くの店にも確認したが、該当する客はいないという。
その間、私は自宅へ戻ることもできず、道路脇で立ち往生していた。
腹は立ったが、車に触れたり、前を塞いだりすれば別の問題になる。
私はスマートフォンで証拠を残した。
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