夫とホームセンターへ買い物に行った日のことだった。
日用品を選び終え、私たちは会計待ちの列へ並んでいた。
休日だったため、レジ周辺はかなり混雑していた。
その時、夫が小さな声で言った。
「ちょっと、あれ見て」
視線の先には、米袋が何段にも積まれた特設売り場があった。
その一番上に、男性と小学生くらいの女の子が座っていた。
女の子は両足をぶらぶらさせ、スマートフォンのゲームに夢中。
男性も米袋へ体重を預け、同じように画面を見ていた。
近くには空いているベンチもあった。
疲れて休みたいなら、そこへ座ればいい。
それなのに2人は、商品を椅子代わりにしていた。
「まじであり得へんわ。あれ、売り物やで」
夫が呆れたようにつぶやいた。
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