「用事を思い出したので、今すぐ帰ります」
妻の光がそう言った瞬間、銀行の窓口の空気が変わった。
僕、明石孝は不動産オーナーとしていくつかの土地と建物を管理している。
この日は、資産を1つの銀行に集中させない方がいいという妻の助言で、普段使わない東急銀行へ2億円を預けに来ていた。
ただの定期預金のつもりだった。
しかし担当した鴨下という行員は、預金額を聞いた途端、目の色を変えた。
「今の時代、定期預金だけではお金の価値が目減りします。実は限られたお客様だけにご案内している商品がありまして」
気づけば僕は、投資信託らしき書類を前に、説明を聞いていた。
利回りの話。
特別枠の話。
今逃すと次はないという話。
都合のいい言葉ばかりが並び、僕は少しずつその気になっていた。
その時だった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8W9WtyAi8RA,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]