その日は突然、立っているのもつらいほどお腹が痛くなりました。
私は慌ててトイレへ駆け込み、鍵を閉めると、そのまましばらく出られなくなってしまいました。
少し良くなったと思えば、また強い痛みがやって来ます。
「もう何でもいいから、早く治まってください」
普段は困ったときだけ神様に頼るタイプではないつもりですが、そのときばかりは本気で祈っていました。
家には6歳の息子がいました。
急に私がトイレへ駆け込んだので、驚いたのだと思います。
ドアの外から小さな足音が近づいてきました。
そして、心配そうな声で、
「ママ……」
と呼ばれました。
私は息子を不安にさせたくなくて、できるだけ普通の声を作りました。
「大丈夫だよ。ちょっとお腹が痛いだけだから、少し待っててね」
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