貼り紙の文章は、最初から最後まで驚くほど冷静でした。
「返してください」
とも、
「警察へ通報しました」
とも書かれていません。
犯人を責める言葉さえありません。
あるのは、仏像が盗まれたという報告と、その仏像が呪われていたという説明だけです。
普通なら、大切な仏像を盗まれれば腹が立つはずです。
しかし、この家の人は、
「とても残念です」
としか書いていません。
何が残念なのか。
仏像を失ったことなのか。
それとも、何も知らずに持ち去った人の今後なのか。
考えるほど、文章の意味が変わって見えてきます。
特に怖いのが、
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