私が高校1年生のとき、忘れられない出来事がありました。ある日の帰り道、ペットショップの前に「もらってください」と書かれた段ボールが置かれていました。その中には5匹ほどの子猫たちが、まるで無邪気に遊んでいるように見えました。しかし、何故かその中で一番私に興味がなさそうにしていた子が、目に留まりました。
猫の目には冷静さがあり、周囲の猫たちのように活発に動き回ることもなく、ただ静かに座っていました。
その時の私は、何故かその子に強く引き寄せられました。ほかの猫たちにはまるで見向きもしなかったのに、その子は私をただじっと見つめていました。
心の中で「この子だ」と感じ、迷わずその子猫を家に連れて帰ることに決めました。どんな猫を飼うか、特に決めていなかった私には、その一瞬の直感が全てでした。帰り道、私は胸が高鳴るのを感じながら、初めてのペットを迎える準備を始めました。
家に帰ると、両親は少し驚きましたが、最終的にはその猫を歓迎してくれました。私は喜びに満ち溢れながら、まずは図書館で猫の飼い方について調べました。そのとき、私の目に飛び込んできたのが「オスの猫はお金がかからない」という情報でした。
調べた限りでは、オス猫の方が手入れが簡単で、一般的には飼いやすいということがわかりました。若い私にとって、それはかなり有益な情報で、すぐにオス猫を飼うことを決めました。
初めての動物病院でのことも今でも鮮明に覚えています。獣医の先生は、猫の寿命は12〜13年ほどだと教えてくれました。キャットフードをあげることや、定期的な健康チェックの重要性など、先生は丁寧に説明してくれました。
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