昨日のこと、私は夫と一緒に車で歯医者に向かっていた。住宅街を走っている途中、ふと車の窓から目に入った光景が気になった。地面に頭をつけてじっとしている犬。動けない様子で、どこか心配そうな眼差しをこちらに向けている。その姿に、思わず胸が締め付けられるような感覚を覚えた。
私は夫にすぐに伝えた。「あれ、見て。犬が倒れてるみたい。
」夫も一瞬何事かと思ったようだが、私の不安そうな顔を見て、すぐに車を止めてくれた。私は車から降りて、その犬の元へ駆け寄った。
その犬は、明らかに元気がない様子だった。目は見えず、毛はボサボサで、皮膚病を患っているようだった。年齢は推定15歳。ノミだらけで、体全体が不健康に見えた。歩くこともできないらしく、ただじっとしているばかりだった。あまりの衰弱ぶりに、私はすぐにでも助けを呼ばなければと思った。
帰り道にその犬を保護することを決めた私は、夫にお願いして病院と警察に連絡を取ってもらうことにした。帰宅後、すぐにその犬を病院へ連れて行き、検査を受けることにした。診断の結果、幸いフィラリアは陰性で、心臓が弱いことは分かったが、それ以外の大きな疾患は見当たらなかった。
しかし、目が見えず、歩けないということは、その犬がこれまでどれほど辛い日々を送ってきたのかを物語っていた。
一日検査のために入院し、その後は我が家で一時的に預かることになった。犬は非常に痩せておらず、長期間さまよっていたわけではないと思われるが、どこから来たのか、どうしてこんな状態になったのかは分からなかった。届け出もされていなかった。
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