夜、子供たちを寝かしつけた後だった。
スマホに1枚の写真が送られてきた。
見た瞬間、背筋が凍った。
そこに写っていたのは、私の家の前。
玄関。
駐車場。
そして、いつも子供たちが出入りしている場所だった。
「どうして、この写真を持っているの?」
頭の中が真っ白になった。
その写真には、私たち家族しか知らないはずの生活の場所が写っていた。
偶然なのか。
それとも、誰かが意図的に撮ったのか。
考えれば考えるほど怖くなった。
実は少し前から、気になることが続いていた。
夜になると、突然……
「ドン、ドン、ドン」
玄関を強く叩く音。
インターホンを確認しても、誰も映っていない。
外へ出る勇気もなかった。
子供たちはその音に驚いて、布団の中で私の腕をつかんでいた。
「ママ、誰なの?」
そう聞かれても、私は答えられなかった。
「大丈夫だよ」
そう言いながら、自分自身が一番不安だった。
以前、近所で少し揉めたことがあった。
その時に関わった人なのか。
それとも全く別の人物なのか。
確かなことは何も分からない。
でも、子供がいる家で「気のせい」で済ませることはできなかった。
翌日、私はすぐに防犯カメラを取り付けた。
玄関前。
駐車場。
家の周囲。
死角になりそうな場所も確認した。
主人にも相談し、今までの出来事を整理した。
送られてきた写真。
玄関を叩かれた時間。
回数。
その日の状況。
全部メモに残した。
そして、防犯カメラを設置した翌日の夜。
ついに映像が残った。
深夜。
静まり返った住宅街。
カメラには、家の前をゆっくり歩く人物が映っていた。
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