3年前、釧路港の冷たい風の中で、漁師の山田は遠洋漁業の船に乗ろうとしていた。
傍らには、白い秋田犬の太郎がいた。
8歳になる相棒だった。
山田は隣家の佐藤さんに深く頭を下げ、封筒を差し出した。
「3年間、太郎をお願いします。食費と病院代です」
中には100万円が入っていた。
佐藤さんは静かにうなずいた。
「大丈夫。私が責任を持って預かります」
山田は太郎を抱きしめた。
「必ず帰る。だから待っていてくれ」
船が岸を離れた瞬間、太郎は声がかれるほど吠えた。
鎖を引きちぎろうと暴れ、港の端まで走ろうとした。
佐藤さんが必死に抱き止めても、太郎の目は海から離れなかった。
その夜、太郎は佐藤さんの家で一晩中泣いた。
翌朝、姿が消えていた。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=yGI4z8vruJ0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]