俺の名前は山田大地。
二十代後半で、認知症専門の老人介護施設で看護師として働いている。
世間では「看護師=女性の仕事」というイメージがまだ根強く、男性看護師というだけで珍しがられることも少なくなかった。
実際、俺が最初に就職した個人病院では、その偏見から人間関係で苦労した経験がある。
仕事内容自体は好きだった。
患者さんの回復を支え、誰かの役に立てることにやりがいを感じていた。
だからこそ、周囲の理解不足に悩みながらも五年間必死に働いた。
しかし、限界は来る。
結局その病院を退職することになった。
無職になる不安は大きかったが、幸いにもすぐに新しい職場を見つけることができた。
そこは認知症専門の老人介護施設だった。
求人票にはこう書かれていた。
「男性看護師、大歓迎」
その一文を見た瞬間、迷う理由はなかった。
夜勤中心の勤務になることには少し不安もあったが、俺はすぐに採用を決めた。
そして働き始めて一年。
最初は昼夜逆転の生活に慣れるまで大変だった。
夜に働き、朝帰宅して眠る。
一般的な生活リズムとは大きく違う。
だが、人間は慣れるものだ。
今では夜勤のほうが自分には合っていると思えるほどになっていた。
夜勤手当もあり、給料も以前より安定した。
引っ越そうと思えばできるくらいの余裕もあった。
だが、今住んでいるアパートは専門学校時代から使っている場所だ。
仕事が忙しい俺にとって、家はほとんど「眠るためだけの場所」。
わざわざ環境を変える必要も感じず、そのまま住み続けていた。
両親とは時々電話で近況を話していた。
ただ、看護師という仕事柄、世間一般の休日とは縁がない。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=SijwU3VcJLM,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]