その日は帰宅が遅くなり、私はUberを呼んだ。
乗車したのは午後10時過ぎ。
運転手は最初からよくしゃべる人で、
「今日は仕事?」
「この辺に住んでるの?」
など、軽い雑談を続けていた。
特に変な印象はなかった。
私は後部座席でスマートフォンを見ながら、早く家へ着かないかなと思っていた。
ところが目的地まであと5分ほどになった時だった。
赤信号で車が止まると、運転手がセンターコンソール付近から何かを取り出した。
「これ、知ってる?」
渡されたのは緑色のWiiリモコンだった。
「懐かしいですね」
私はそう答えながら受け取った。
だが、手にした瞬間に違和感を覚えた。
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