ある一室で、ひとりの男性が静かに人生の幕を閉じていた。
発見されたのは、亡くなってから約2週間後のことだった。
その部屋は、いわゆる「ゴミ屋敷」と呼ばれる状態になっていた。しかし、そこに残されていたものは単なるゴミではなかった。積み重なった新聞や書類、封筒、ファイル。その奥には、亡くなった男性が生きてきた証ともいえる大量の記録、そして家族も知らなかった多額の現金が眠っていた。
今回、片付けを依頼したのは亡くなった男性の兄弟たちだった。
亡くなったのは、60代後半の長男。69歳で一人暮らしをしていた男性だった。
親族との交流は決してなかったわけではない。正月には実家へ顔を出し、家族との挨拶もしていた。しかし、普段どんな生活をしていたのか、どんな思いで日々を過ごしていたのか、誰も詳しく知らなかった。
「兄がどんな暮らしをしていたのか知りたい」
家族が一番望んでいたのは、部屋をきれいにすることだけではなかった。
残されたわずかな手がかりから、兄の人生を知ることだった。
作業スタッフが部屋へ入ると、そこには床がほとんど見えないほど大量の物が積み重なっていた。
しかし、不思議なことに乱雑に散らかっているという印象ではなかった。
新聞、書類、本、封筒。それぞれがある程度決まった場所に置かれているようにも見えた。
本人なりのルールがあり、本人にしか分からない整理方法だったのかもしれない。
部屋に入った瞬間、強烈な臭いは感じられなかった。
発見まで時間が経っていたにもかかわらず、臭いが少なかった理由。それは、男性が床の上ではなく、積み重なった物の中に埋もれるような形で亡くなっていたためだった。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=MQJFOzsO5RE,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]