連休中の午後。
私たちは飛行機に乗るため、中部国際空港へ向かっていた。
空港は普段より混雑していた。
周辺道路には車が並び、一般駐車場にも満車の表示が出ていた。
だからこそ、私たちは事前に障害者専用駐車場を予約していた。
予約確認メールもある。
利用する時間も、指定された区画も間違っていない。
同乗していた家族は、長い距離を歩くことが難しい。
空港の入口に近い専用区画は、単に便利だから使う場所ではなかった。
必要だから予約していた。
「もうすぐ着くよ」
私はそう声をかけながら、案内された階へ車を進めた。
ところが、指定された場所へ近づいた瞬間、目を疑った。
私たちの予約区画に、黒い大型SUVが停まっていた。
最初は、自分たちが番号を見間違えたのかと思った。
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