異変に気づいたのは、手を洗った直後だった。
両手のひらに黄色い筋が残っている。
最初は何かの汚れだと思った。
石鹸で洗った。
爪ブラシも使った。
それでも、手のしわに入り込んだような黄色はまったく落ちなかった。
「何これ?」
家族へ見せると、
「料理で何か触ったんじゃない?」
と言われた。
だが思い当たるものがない。
しかもよく見ると、色は皮膚の表面へ均一についているのではなく、手のひらと指の“しわ”へ集中している。
翌日になっても変化はなかった。
痛みもかゆみもないため迷ったが、私は皮膚科を受診した。
診察室で医師は両手をライトの下へ置き、何度も角度を変えて観察した。
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