夫が怖くて仕方がない。
そう思うようになったのは、夫婦喧嘩が増えたからだけではなかった。
離婚の話が出るたびに、夫が必ず子ども達を持ち出すようになったからだ。
「離婚したいならすれば?」
最初はそんな態度だった。
だから私は、夫自身も結婚生活を続けることに強くこだわっているわけではないのだと思っていた。
ところが、子どもの話になると急に変わる。
「子ども達はお前には渡さない」
「絶対に連れて行かせない」
何度もそう言われた。
私が一番嫌がることを分かっている。
一番怖いことも知っている。
だからこそ、そこだけを狙って言っているように感じた。
そしてある日、家の中に1枚の紙が置かれていた。
夫の字だった。
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