【野球関係者はみんな知っていた】落合博満が見抜いた斎藤佑樹がプロで苦しんだ本当の理由
斎藤佑樹という名前を聞けば、多くの野球ファンは今でもあの夏を思い出す。
2006年、早稲田実業のエースとして甲子園を沸かせた斎藤佑樹。端正なルックス、冷静なマウンドさばき、そしてハンカチで汗を拭う姿。彼は一人の高校球児でありながら、社会現象と呼べるほどの人気を集めた。
決勝の相手は駒大苫小牧の田中将大。延長15回を投げ合って引き分け、翌日の再試合でも斎藤はマウンドに立ち続けた。そして早稲田実業を全国制覇へ導いた。
あの瞬間、誰もが思ったはずだ。
斎藤佑樹は、必ずプロでも大スターになる――と。
しかし現実は、残酷だった。
高校卒業後、田中将大は楽天へ進み、プロの世界で急速に成長した。一方の斎藤は早稲田大学へ進学。東京六大学でも1年生から活躍し、キャプテンとしても優勝を経験した。華やかな大学生活を送りながら、2010年のドラフトでは4球団競合の末、日本ハムへ入団する。
札幌は連日「佑ちゃんフィーバー」に包まれた。キャンプでも、オープン戦でも、メディアの中心は斎藤だった。
だが、その熱狂の裏で、野球関係者の中には冷静に見ていた人物たちがいた。
その一人が落合博満だった。
プロ入り前後、落合氏は斎藤について問われた際、大学4年時のフォームに厳しい目を向けていた。「大学4年の頃はひどかった」と評し、プロで通用するかどうかについても慎重な見方を示していたのである。
野村克也氏もまた、斎藤を高くは評価していなかった。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください