朝8時すぎ。
私は買い物へ出かけるため、玄関を出た。
そこで目に入った光景に、思わず足が止まった。
自宅の駐車場の前に、見知らぬ黒いハイエースが停まっていた。
道路脇へ寄せたという程度ではない。
車体が駐車場の出入口を大きく塞いでいる。
このままでは、私の車を出すことができない。
最初は、荷物を降ろすための短時間の停車だと思った。
隣の家では、その日から外構工事が始まっていた。
作業員が資材を運び込んでいる。
ハイエースも、その業者の車なのだろう。
数分で移動するなら、私も何も言うつもりはなかった。
暑い中での作業だ。
多少のことなら協力したいと思っていた。
しかし、運転席には誰もいない。
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