「老後破産なんて、自分には関係ない」
そう思った瞬間、田島さんの表情が少しだけ険しくなりました。
「でも実は、日本の高齢者の5人に1人が、相対的貧困の状態にあるんです」
この一言に、私は思わず固まりました。
道端ですれ違うあの人も、スーパーで静かに買い物をしているあの人も、一見すればごく普通に暮らしているように見える。
けれど実際には、財布の中身を何度も確認しながら、毎日ギリギリの生活を続けている人が大勢いるのです。
相対的貧困とは、ただ食べるものがないという話ではありません。
世間一般の「普通の生活」から、じわじわ取り残されていく状態のことです。
たとえば、体調が悪いのに病院代が怖くて受診をためらう。
冷蔵庫や洗濯機が壊れても、すぐには買い替えられない。
たまには外食したいと思っても、「こんなことにお金を使っていいのか」と罪悪感が勝ってしまう。
命にすぐ関わるわけではない。
でも、人としてのささやかな楽しみや安心が、少しずつ削られていく。
これが本当に怖いところなのです。
田島さんは続けます。
「1人暮らしの場合、手取りの収入が年間で約127万円を下回ると、相対的貧困と定義されています」
年間127万円。
月にすると、約10万5000円です。
一瞬、「なんとか暮らせそう」と思う人もいるかもしれません。
でも、そこから家賃、食費、光熱費、携帯代、医療費を払ったらどうなるでしょう。
残るお金は、ほとんどありません。
しかも今は物価高です。
昔なら月10万円でなんとか暮らせた人も、今は13万円なければ同じ生活すら守れない。
そんな現実が、静かに広がっています。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=M4gsHHw8jsU,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]