愛媛ご訪問二日目、天皇皇后両陛下のお姿は、訪れた人々の記憶に深く刻まれるものとなりました。なかでも雅子さまが見せられた、誰にも押しつけない静かな優しさは、多くの人の胸を温かく包み込んだのです。
十七日午前、両陛下は砥部町のとべ動物園を訪問されました。この日の雅子さまは、白と黒のチェック柄のジャケットに身を包まれ、爽やかなブルーのイヤリングを添えられていました。
格式を保ちながらも、動物園という場所に自然になじむ柔らかな装い。その雰囲気は、まるで目の前の命にそっと寄り添う雅子さまのお人柄を映しているかのようでした。
園内で両陛下がご覧になったのは、国内で初めて人工保育に成功したホッキョクグマの「ピース」です。二十六歳となった今も国内の生存記録を更新し続ける、まさに奇跡の白い命。リンゴを食べるピースを前に、雅子さまは「かわいいですね」と目を細められ、飼育員には体調や育て方について丁寧に質問を重ねられました。
母親に代わって自宅に連れ帰り、幼いピースを育てた飼育員に対しても、雅子さまは「幼い頃から可愛がられて、幸せな子ですね」と温かくねぎらわれました。
そこには、ただ珍しい動物を見るという姿勢ではなく、一つの命を守ってきた人々への敬意が確かにありました。
お別れの際、ピースがお尻を向けてしまうと、雅子さまは名残惜しそうに何度も名前を呼ばれ、手を振り続けられました。その声はとても優しく、まるで小さな子どもに語りかけるようでした。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=6gzR3EB-SbA,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]