私の母は早くに亡くなり、父が再婚して生まれたのが異母弟。再婚相手である継母との関係は、表面的には問題がないように見えましたが、実際には冷え冷えとしたものでした。私に対しての扱いは後回しで、跡取りは異母弟だという意識が常に感じられました。父も最低で、継母が取引先のお嬢さんだったこともあり、どうしても継母と異母弟を優先していました。
継母の実家にも三人で出かけることが多く、私は留守番ということもしばしばありました。欲しい物も、異母弟が欲しいと言えば即座に買い与えられるのに、私はほとんど却下され、学校で必要なものですら、恩に着せられるような形で与えられることがほとんどでした。
そんな中、私を気の毒に思ってくれた実父の弟夫婦からの勧めで、私は高校受験を機に家を出ました。叔父夫婦の家の近くに住みながら高校を卒業し、大学は奨学金とバイトでなんとか卒業しました。その後、就職して結婚しました。結婚式には叔父夫婦に親代わりとして出席してもらい、実家とは完全に絶縁することにしました。
それから数年が経ち、昨年、異母弟の嫁が突然私を訪ねてきました。
家業が継母の実家の連帯保証人になっていたため、実家が倒産の危機に直面しているとのことでした。継母の実家は、すでに多額の負債を抱えて倒産してしまったそうです。父が会長で、異母弟が社長、継母が専務として経営していたものの、継母の浪費癖が影響して蓄えも少なく、家業を支えるために私にお金を貸してほしいというお願いでした。
しかし、私は普通のサラリーマンの妻で、今はパートで教育費を稼いでいるような状況です。
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