一人の世界的デザイナーの言葉が、皇室をめぐる長年の空気を一変させた――。文化勲章を受章したファッションデザイナー、コシノジュンコ氏が茶会の場で語ったとされる「装いには、その人の生き方が出る」という一言は、単なる服飾論では終わらなかった。
波紋の中心にあるのは、紀子さまのお召し物をめぐる議論である。かつて婚約会見で「親しくさせていただいておりました」という表現が繰り返され、庶民派プリンセスとして大きく報じられた紀子さま。
その一方で、雅子さまが皇室へ入られて以降、装いの色合いやシルエットが似ているのではないか、という声が幾度となく上がってきた。
特に注目されたのは、一九九五年、南アフリカのネルソン・マンデラ大統領を迎えた宮中晩餐会だった。淡い水色のドレス姿で現れた紀子さまに対し、会場の一部では「雅子さまの装いを思わせる」との戸惑いが広がったとされる。それは偶然なのか、それとも意識的な選択だったのか。答えは今も明らかではない。
その後も、帽子、バッグ、ブローチ、色使いに至るまで、雅子さまとの類似を指摘する報道は続いた。二〇二二年の天皇誕生日、さらに大阪・関西万博の控室で紀子さまが白いクラッチバッグについて語られたとされる発言も、再び議論を呼んだ。
秋篠宮さまが「表面だけを真似ても本質は伴わない」と苦言を呈された、との話まで伝えられ、皇室内の緊張を想像させた。
さらに二〇二五年、悠仁さまの成年式では、紀子さまが白いロングドレスと大きなリボンを合わせた装いで登場されたとされる。晴れの日の主役は悠仁さまであるはずなのに、視線は母である紀子さまへ集まった。夜の内宴で過去に海外で話題になった衣装を再び選ばれたことも、疑問の声を強める結果となった。
一方、雅子さまの装いは、海外で高く評価され続けている。エリザベス女王の国葬では、黒を基調にした控えめで厳かな装いが「最高位の敬意を示している」と称賛された。インドネシア訪問時には、大統領夫人から贈られた民族衣装をその場で羽織られ、相手国への深い敬意を自然に示された。その瞬間、夫人が涙ぐんだと伝えられた場面は、雅子さまの外交感覚を象徴する一幕として語られている。
そして、その品格は愛子さまにも受け継がれている。春の園遊会で淡い紫の装いをまとわれた愛子さまに、海外メディアの記者たちは「春そのもののような気品」と評したという。華美ではない。誰かを真似るのでもない。ただ、その場にふさわしく、相手を尊重し、静かに立つ。その姿こそ、次代の皇室に求められる品格なのかもしれない。
装いは言葉より雄弁に、その人の内面を語る。今回の波紋は、服の問題に見えて、実は皇室の在り方そのものを問いかけている。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=IpU4nMM51sk&t=417s,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]