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テレビ業界は「NO」を突きつけた。 しかし、有吉は反対を押し切り 決して諦めなかった。 認知症を公表して以降、 テレビから姿を消していた蛭子能収を 有吉はもう一度番組に呼ぼうとしたのだ。(続)
2025/12/07

テレビ業界は「NO」を突きつけた。

しかし、有吉は反対を押し切り

決して諦めなかった。

認知症を公表して以降、

テレビから姿を消していた蛭子能収を

有吉はもう一度番組に呼ぼうとしたのだ。

テレビ業界は

「認知症の人を起用するのは難しい」

と難色を示したが

有吉は「ぜひ、またご一緒したい」

と再三にわたり出演を懇願し

業界の慎重な姿勢と戦い続けた。

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そして、ついに――再会が実現した。

番組に現れた蛭子は、

かつてのような毒舌はなく

「今は麻雀もパチンコもやらなくて、

自然の花とか見るのが楽しい」と穏やかに語った。

すると有吉は、

「真人間になりましたね。

あんな不良だったおじさんが」

とツッコミを入れ、

二人は温かく笑い合った。

蛭子が描いた手描きの絵を

結婚祝いとして受け取った有吉は

「すげえ! ヘタ! けど嬉しい! 

最高! うわああああ! 

でも、これが蛭子さんの遺作かな」

と、いつもの毒舌で心から喜んだ。

すると蛭子も、

「それ、そうなるかもしれないね」

とニヤリと笑った。

有吉は、そんな蛭子への思いを語った。

「ダメなとこも、素敵なとこも……

全然変わってない。

僕は蛭子さんのことが大好きなんです。

だから心の中では嬉しくて泣いてました」

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