【ボラが跳ねる理由】その水面の異変、釣れる合図か釣れない合図か
海辺を歩いていると、突然、水面から魚が飛び出し、勢いよく「ビタン」と着水する音を聞くことがある。
その正体の多くは、ボラである。
ボラは日本近海の沿岸部に広く生息しており、河口、港湾、磯、サーフなど、さまざまな場所で見かける身近な魚だ。特別に探さなくても、少し水面を眺めていれば群れで泳いでいる姿を確認できることも多い。
しかし、このどこにでもいる魚の行動には、釣り人にとって重要なヒントが隠されている。
特に注目したいのが、ボラの「跳ね方」だ。
ボラはよく跳ねる魚として知られている。だが、なぜ跳ねるのかについては、実ははっきり解明されていない。寄生虫を落とすためではないか、酸素不足や水質の変化によるものではないか、あるいは何かに驚いた反応ではないか。いくつかの説はあるものの、決定的な答えはまだ出ていない。
ただし、釣りの現場では、ボラの跳ね方によって「釣れるかもしれない状況」と「釣れにくい状況」をある程度読み取ることができる。
まず、釣れる可能性があるのは、ボラが群れで同じ方向へ小刻みに跳ねているときだ。
単発で大きく跳ぶのではなく、複数の個体が一定方向へ逃げるように、きれいに水面を切って跳ねていく。着水も派手な「ビタン」ではなく、イルカのように滑らかで無駄が少ない。
この場合、ボラがシーバスなどのフィッシュイーターに追われている可能性がある。
ボラはシーバスにとって代表的なベイトのひとつだ。特に20センチ前後までのボラは捕食対象になりやすく、シーバスが気まぐれに襲いかかることもある。
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